あけましておめでとうございます!ぞうです。
2020年もまったり好きなものを書いていきたいと思うので
見てやってくださると嬉しいです。
今回はお正月休みに暇を持て余してるあなたに
ぜひおすすめしたい漫画
を紹介したいとおもいます。
あらすじ
単行本:全21巻(文庫版全12巻、愛蔵版全10巻)で発売されている
花とゆめで1986年から連載されていた日渡早紀の少女漫画です。
物語は1991年、主人公の坂口亜梨子が、高校のクラスメイトの小椋迅八と錦織一成が共有して見ているという夢、“ムーン・ドリーム”に関する会話を立ち聞きしてしまうことから始まります。ムーン・ドリームの中では、2人はそれぞれ全くの別人の異星人の科学者であり、異星人の施設“月基地”から地球を見守って暮らしているというのです。
その後、亜梨子は隣の家の7歳の普通の少年・小林輪を預かっていた際に誤って彼をベランダから転落させてしまう事件が起こります。輪は奇跡的に軽傷で済んだのですが意識不明となり、亜梨子はそんな輪の回復を必死に祈ります。その祈りが届き、輪は目覚めるのですがー…
元気になった輪は「亜梨子と婚約したい」と突拍子もない我儘を言って周囲を困らせる一方、裏では“Sくん”を名乗り怪しい行動を人知れず繰り返すようになります。
またその頃、亜梨子自身もムーン・ドリームを見た事から、迅八たちはムーン・ドリームに登場する他の5人の仲間も現世に存在するのではないかと探し始めます。そしてムーン・ドリームが前世の記憶だと知った彼らは前世の記憶を繋ぎ合わせ年表を作り始めるのですがー…
輪の不可解な行動の理由。なぜ輪は亜梨子たちより9歳も歳下なのか。
7人の前世での関係性。
時には前世でのキャラクターの視点で語られ、ストーリーは進みます。
この漫画の魅力
この漫画の魅力はずばり複雑な人間関係です。
前世の記憶を持つ7人と前世での7人。
“Sくん”を追う事で絡んでくるキャラクター。
その登場人物達が皆、関係性を持って最後にはひとつの答えにたどり着きます。
また主人公は亜梨子ですが、「ぼくの地球を守って」というタイトルからわかるように、これは7歳の少年・輪の物語でもあります。
7歳の少年が大人顔負けの理論をかざし策略を立て、悪役に徹する様子はすごいものがあり、
連載当時は輪が戦う理由が明かされる前まではものすごく嫌われキャラだったとか!
しかしその後一番人気のキャラになったそうで、それも納得のいく魅力があります。
もちろん他の登場人物も皆魅力的な個性をもったキャラばかりです。
特に前世では女性でしたが、現世では男性として転生した一成の悩みは切ないものがあります。
登場人物全員、どのような悩みをもって、どのような答えにたどり着くのか。
それが見所です。
一昔前の描写が癖になる
少女漫画の位置付けですが、前世とのキャラクターの関係性が明かされる様子は
一種の謎解き要素も感じられ、前世のパートは宇宙での話なのでSF要素もあります。
ぜひ男女問わず読んでいただきたいです。
もちろん少女漫画的な繊細な心理描写もちゃんとあるのでたびたび泣かされます。
また1986年連載開始の1991年が舞台ということで、ひと昔前の漫画ではありますが
一定の年齢より上の人は懐かしく感じるものがあるのではないでしょうか。
そういう描写が癖になるところでもあります。
ちなみにこの漫画、1993年にOVA化されています。
制作はProduction I.GでED曲はあの菅野よう子さんが手がけており
EDの「時の記憶」を聴きながら読むと感情の波がすごいことになるのでおすすめです。
まとめ
別のタイトルで続編は出ているものの、
この「ぼくの地球を守って」はちゃんと完結しており
また読後感もスッキリするのでお正月休みに読むのにはぴったりです。
私が初めて読んだのも小学生の夏休みでした。
多分同世代なら共感してくださる方も多いと思うんですが
夏休みにBSで「夏休みアニメ劇場」枠でこのぼく地球のOVAが放映されてたんですよね。
初めて観た時の衝撃は今でも忘れられず、その後お小遣いで単行本を揃えて
何回も何回も読んだ漫画です。
画像の写真もその時集めた当時の単行本なんですよ!
ぜひぜひ、長期休みのお供に読んでみて
壮大なストーリーを堪能してくださいね。